風にふかれて

ヒトラーゆかりの旅が非難ごうごう

日本では感じませんが、ヨーロッパではいまだにヒトラーの名前はインパクトが強いようです。

イギリスの旅行代理店がヒトラーの旅を企画したところ非難が集まっています。

まあヨーロッパにとってはナチスドイツはついこのあいだ、自分達の国を侵略して一時は帝国とまで自称したくらいですから、日本から見る感覚とは違うんでしょう。

その辺はヨーロッパの立場になって想像しないと分かりません。
ほんの数十年前に、占領じゃなくて、日本を侵略して戦車で乗り込んできた国があったらやっぱり違うでしょうし。

イギリスの旅行代理店が「ドイツ周遊ヒトラーの旅」を企画し非難の的に
http://gigazine.net/news/20110112_hitler_tour/

あるイギリスの旅行代理店が、第2次世界大戦時のナチス総統アドルフ・ヒトラーゆかりの地を訪れる「ドイツ周遊ヒトラーの旅」とも言えるツアーを企画し、非難を受けているそうです。ちなみにツアー料金は3100ドル（約25万8000円）とかなりの高額で、定員は30名です。

このツアーは6月に行われる予定で、8日間の日程が組まれています。ちなみに代理店のつけたこのツアーのタイトルは 「邪悪との対面～第三帝国の興隆と没落～」で、すでにドイツ政府当局に認可されています。

旅程は、ヒトラーが自殺した地、ホロコーストが計画された湖畔の別荘、そしてザクセンハウゼン強制収容所など、ヒトラーに関係のある場所を訪れるものとなっています。

企画者によると、このツアーは歴史に対する真面目に関心を持った人だけを対象としたもので、参加希望者の中にネオナチの人物が含まれないように、申込者を綿密に調べるとしています。企画者の一人であるNigel Jones氏は、「確認の意味で、ツアー参加者全員に電話をかけ、参加動機と興味をうかがうつもりです」と説明しています。

いまもヨーロッパでネオナチという人たちがいて、厳密にはナチスとは違ってるんですが、ナチスドイツを英雄視したりしている人もいるそうですから、どうしても神経をとがらせてるんでしょう。

ネオナチはただのカッコだけじゃなくて、外国人排斥でホントにしゃれにならない犯罪を犯したりしますからね。
純粋にヒトラーやナチスドイツのゆかりの場所を訪れる歴史探訪の旅だとしても、どうしてもナチスやヒトラーの巡礼になってしまう危険性は排除できないでしょうし。

参加申し込みした人を綿密に調べると言っても、旅行代理店ではほとんど形だけのものになりそうで、調査にも限度があるだろうと思いますし。