風にふかれて

「じゃらんｎｅｔ」と言えばみなさん知ってますよね。
リクルートのやっているネット宿泊予約サイトです。
その「じゃらんｎｅｔ」の運営について、リクルートに対して旅館業界が猛反発しています。

ことの発端はじゃらんｎｅｔ利用者への”ポイントサービス”の強化で
リクルートが宿泊施設側に販売手数料の引き上げなどを求めた為だそうです。
結局は旅館側に負担を乗っけてるだけの構図ですね。

リクルートの商売は全てがそうですが
自分達は負担せずにいろんな業界からマージンを吸い上げることで成り立ってますから
おいしい商売に慣れすぎて、感覚が鈍くなっちゃったんでしょう。

このやり方ではお客を集めても結局は旅館側は苦しくなる一方で
おいしいのはリクルートだけ、、、って事になってしまいます。
それは旅館側が反発するのも当たり前。

どうしても立場が弱いのは旅館側で
お客がほしいですから、だんだんとムリを聞いていってしまいます。

それを続けていくとお客は来てるのに儲けが出ないとなり、
結局単価で叩かれている中小ものづくり企業のように
作っても作ってもお金が入ってこない、でも仕事がないよりましみたいになってしまうでしょうね

正直このやり方はかなり問題です。
内容としては

リクルートでは１０月末、じゃらんｎｅｔのポイント（１ポイント＝１円）を来年４月以降、グループ内の飲食総合情報サイトなどと共通化することを発表。飲 食店予約など他サービスで付与されるポイントも、じゃらんｎｅｔの旅行商品に使えるようにする。

ただ、同時に宿泊施設側に通告した販売手数料率の変更が波紋を呼んだ。新制度で利用者に付与するポイントは旅行代金の２％。リクルートではこの２％分を販売手数料に上乗せし、宿泊施設に課す方針を打ち出したのだ。

例えば、２人以上１室利用では現行の８％が１０％に、シングルではシステム利用料率自体の引き上げと合わせ４％から８％に倍増。宿泊施設側が３万円のシン グルプランをじゃらんネットを通じて販売した場合、リクルートに支払う手数料は従来の１２００円から２４００円となる。

ということです。
うわあー
10％も取られたらかなり痛いでしょうねえ。
旅館側だって料理の材料代と調理、部屋や風呂場の清掃、寝具のクリーニング、などに人件費がかかってますし、施設の維持費も光熱費もかかります。
それを引けば残るのはかなり厳しい額。
そこからさらに紹介手数料をもとの利用料の１０％もとられたら死活問題に近い。

ネットはすごく便利ですが、
ことどうも大企業さんの販売サイト、予約サイト、ショッピングモールなどは
一般商店主さんや旅館などが搾取される構図になってきていて
どうも好きになれません。

ネットの本当の良さはそれぞれが自由にネット上で自分のサイトを出せる所なんですがね。
と言う事で私はネットで調べた後に直接そこの宿泊施設に予約する事にしています。